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38.4%が人手不足 小規模飲食店408店舗への求人課題のアンケート

2023.01.27

株式会社ユニワーク(本社:京都府福知山市、代表取締役:細見健介)が運営する飲食店お助けチーム」は全国の小規模飲食店408店舗に対し、求人の課題についてアンケートを実施した。

3分の1が人手不足にもかかわらず求人している飲食店は14%

3分の1が人手不足にもかかわらず求人している飲食店は14%

従業員10名以下の小規模飲食店で、現在人手不足かどうか質問したところ、「人手不足」と回答したのは38.4%であった。続いて、求人をしていかどうか尋ねたところ、14.0%が「している」と回答した。人手が足りない飲食店でも、人件費が増えることを嫌って、求人に踏み切れないのではないかと想像される。

さらに、どのような業務の人手が欲しいかを尋ねたところ、接客サービス人材が77.9%。また、労働時間としては週10時間未満の短時間アルバイトの希望が最多となった。混雑時間帯の人手不足を補いたい意図が想像されるが、その他の回答への自由回答には「デリバリー要員」「資金調達」等もあり、新しい取り組みに向けた要員を求める声もあった。

求人の応募状況、84%が「少ない」と回答

求人の応募状況、84%が「少ない」と回答

求人をしていると回答した人に、求人の応募状況について質問すると、84%が少ないと回答。小規模飲食店の人材獲得が難しいことがわかった。

応募が少ない理由としては、「地域的な課題(46%)」がトップ。次いで、、「労働環境、労働時間(30%)」「給与、時給(26%)」、「お店・仕事の魅力(21%)」であった。求人応募を増やすための施策について尋ねると、「給与、時給を高くする」がトップで56.1%、次いで、「お店、仕事の魅力を高める」が34.8%であった。

求人媒体は「知人の紹介」が最多

求人媒体は「知人の紹介」が最多

求人媒体として効果が高いと思うものについて尋ねたところ、「知人の紹介」が最多の56.4%で、ウェブサイトを活用した求人は効果が低いと考えている。しかし、今の時代、求職者は必ず消費者の視点でネット上のウェブサイトや口コミを見ている。だからこそ、ネット上で見える自社の情報から魅力が伝わるようにすることは必須だ。

調査概要

調査対象:以下の条件をすべて満たす者
・飲食店経営者、もしくは店長など、決裁権を持つ方
・1店舗経営
・従業員数10名以下
調査期間:2022年11月17日~21日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:408

まとめ

集客不足も求人難も、根本的には差別化不足が原因であり、その解決のためには小手先ではない、ビジネスモデルの見直しが急務である。飲食店の求人においてネット媒体は軽視されがちだが、求職者は必ずネットを見ている。ネット上で魅力が伝わることが重要だろう。