若手社員の成長加速「教訓を生かす支援」が鍵 ALL DIFFERENT調査

ALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:眞﨑大輔)およびラーニングイノベーション総合研究所は、社会人1年目から4年目の若手社員に対し育成における「内省支援」に関する意識調査を実施。内省支援は振り返りのサポートにより、個人の成長をサポートすることを指し、人材育成において重要な取り組みのひとつである。同社は若手社員が内省面においてどれだけの支援を受けられているか、その実態を明らかにしている。
調査概要
調査対象者:社会人1年目~4年目の就労者
調査時期:2024年10月12日~10月15日
調査方法:調査会社によるインターネット調査
サンプル数:1200名(社会人1年目300名、社会人2年目300名、社会人3年目300名、社会人4年目300名)
出典元:【若手社員1,200人調査】やりがいを感じる内省支援の1位は「振り返りサポート」、65.7%が回答| ニュースリリース |人材育成・社員研修(ALL DIFFERENT株式会社)
内省面の支援を「全くしてもらっていない」社会人1年目は3割超

本調査ではまずはじめに、上司や先輩からの内省支援が十分と感じているかを質問。その結果「十分にしてもらっている」「してもらっている」と回答した割合は「社会人1年目:53.6%」「社会人2年目:52.7%」「社会人3年目:53.7%」「社会人4年目:58.0%」となったという。なお「十分にしてもらっている」と感じる割合は、社会人1年目が21.3%で最も高いことも判明した。一方で「全くしてもらえていない」と回答する割合も、社会人1年目が30.3%で最大となったことが報告されている。
内省支援をしてくれる相手としては、全年次において「同じグループ・チームの先輩」が最多だという。その割合は年次が上がるごとに増加傾向にあることも明らかになった。
また、内省支援の内容としては「業務や行動への振り返りサポート(27.8%)」がトップに。次いで「自分の強み・弱みの伝達(気づかせてくれた)(27.1%)」「多角的な視点でのアドバイス(25.0%)」が上位に挙げられた。同社は「振り返り内容で得た教訓を試す機会の提供」や「他の業務に応用できるような教訓を見つけるサポート」がそれぞれ1割以下の結果となったことに注目しているようだ。
内省支援の内容への捉え方

続いて本調査では、内省支援の内容を若手社員はどのように捉える傾向があるか分析している。若手社員の捉え方のうち「やりがいを感じた」「成長のために頑張ろうと思った」「会社を辞めたいと思った」の3つに絞り、その感情を抱いた若手社員がどのような内省支援を受けているか明らかにした。
まず「やりがいを感じた」と捉えた若手社員が受けている内省支援内容としては「業務や行動への振り返りサポート(65.7%)」が最も多いようだ。
次に「成長のために頑張ろうと思った」と捉えた若手社員が受けている内省支援内容について。こちらは「自分の強み・弱みの伝達(気づかせてくれた)(38.7%)」「業務や行動への振り返りサポート(36.6%)」「多角的な視点でのアドバイス(34.0%)」が上位に挙げられたという。
最後に「会社を辞めたいと思った」と捉えた若手社員が受けた内省支援内容が報告されており、上位は「キャリアの方向性への助言(36.0%)」「業務や行動への振り返りサポート(26.0%)」となったことがわかった。
まとめ
内省支援については年次関係なく半数以上が受けられているようだ。しかし「全くサポートしてもらえていない」と感じている層も一定数存在することは見逃せないだろう。また、支援内容によっては離職意向を高めるリスクもあると報告されている。実施体制と支援内容について、改めて見直す機会としていただきたい。
本調査では「業務や行動への振り返りサポート」がやりがいの実感につながり「強み・弱みの伝達」が成長意欲の向上に効果的と示唆された。内省支援の実施時にはぜひ参考にしていただきたい。