成功企業のマーケティングとは?3期連続増益の企業にアンケート ラクス調査

株式会社ラクス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中村崇則)が提供するメールマーケティングサービス「配配メール」は、3期連続で増益しているBtoB企業のマーケティング担当者100名を対象に、マーケティングに関する実態調査を実施。年間のマーケティング予算や実施している施策などを明らかにした。
調査概要
調査名称:成功企業のマーケティング施策に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月30日〜同年10月1日
調査対象:3期以上連続で利益が向上している企業に勤めるBtoBマーケティング担当者100名
出典元:「3期以上連続増益企業のBtoBマーケター100名に聞く!実践マーケティング施策と効果」(株式会社ラクス)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
売上高100億円未満のBtoB企業 費用対効果の高い施策は「展示会」

同社は本調査結果について、売上高別に集計。まず売上高100億円未満のBtoB企業に関する結果から報告している。
売上高100億円未満のBtoB企業でマーケティング予算の使い道として最も多かったのは「展示会(47.6%)」で、費用対効果の高い施策としても最多の回答を獲得したという。実感している効果として「問い合わせ数の向上」と回答した企業が多いことから、同社は「1回あたりの出展で得られる問い合わせ数が多い点や認知向上にもつながる点が評価につながっている」との考察を示している。
なお、次いで挙げられたのは「Webサイト改善」や「Web広告」といったWebマーケティングであった。
また、今後新たに取り組みたい施策では「SEO対策」に次いで「SNSマーケティング」「Webサイト改善」が挙げられており、Webマーケティングに注目する企業が多い傾向にあることがわかる。「SEO対策(28.6%)」は実施施策としては下位となっていたが、実施施策でも上位にランクインした「Webサイト改善」と連動した施策として、今後注力する企業が増えそうだ。
売上高100億円以上のBtoB企業 マーケティング予算は「1億円以上」が最多

続いて同社は、売上高100億円以上のBtoB企業について結果を報告。年間マーケティング予算は「1億円以上」と回答した企業が最多となったことがわかった。売上高100億円未満では年間マーケティング予算にバラつきがあったというが、売上100億円以上の企業では売上高に比例してある程度の投資額を確保している企業が多いようだ。
予算の使い道としては「展示会(76.8%)」「セミナー/ウェビナー開催(64.3%)」といったイベント施策が多く挙げられ、費用対効果の高い施策でも同様の結果が出たという。なお、展示会の成果としては「認知向上」と回答した企業が過半数を占めたことも報告された。セミナー/ウェビナー開催においては6割以上の企業が「適切なターゲットにアプローチできた」と回答している。
今後新たに実施したい施策としては「Webサイト改善」「お役立ち資料配布」が16.1%と同率で上位を獲得し、次いで「Web接客ツール(ポップアップ、チャットなど)」が14.3%との結果に。売上高100億円未満の企業と同様にWebマーケティングへの意向が強いことがうかがえる。
まとめ
3期連続で増益を実現している企業では「展示会」に力を入れたマーケティングを行っていることが明らかになった。さらに、今後はWebマーケティングに重きを置く企業が増えることが予測される調査結果となっている。
製品やサービスの認知拡大や、継続した売上の増加に向けては、マーケティング施策の成否が肝要となる。効果的なマーケティングを行い期待した成果を着実に得ていくためにも、成功企業の事例はぜひ参考にしていただきたい。
また、マーケティングにおいては実施だけでなく、実施後の効果検証を正しく行うことが重要だ。施策を続けるか、別の施策に切り替えるかの判断ができる効果検証を行えているか、改めて見直す機会としてみてはいかがだろうか。