職場での「他人のニオイ」約2人に1人が業務影響を経験 日本ハラスメントリスク管理協会調査
一般社団法人日本ハラスメントリスク管理協会(所在地:東京都千代田区)は、「職場の臭い(におい)に関する実態調査」の結果を公表。調査では、他人の臭いによって集中力の低下や体調不良を経験した人が少なくない一方、不快に感じても指摘できずに我慢している人が多数を占めることが判明した。スメルハラスメントが職場環境やコミュニケーション、生産性に及ぼす影響が浮き彫りになっている。
調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:22歳~59歳/男性・女性・無回答
調査実施期間:2026年6月1日~6月3日
調査手法:株式会社マクロミルが提供するWebアンケートツール「Questant(クエスタント)」を用いた オンラインアンケート調査
サンプルサイズ:有効回収計550サンプル
出典元:【調査データ】職場の臭い(におい)に関する調査(一般社団法人日本ハラスメントリスク管理協会)
「自身の臭い」約半数が不安に感じることがある
本調査によると、自身の臭いに不安を感じている人は49.3%に上り、63.1%が何らかの対策を講じていた。
一方で、周囲の臭いによる影響を受けた経験も多く「集中力が削がれた(53.6%)」「接触を避けた(43.1%)」「体調不良を感じた(36.5%)」となった。
周囲の臭いによる業務への影響も
不快に感じる臭いとして最も多かったのは「体臭(40.4%)」で、次いで「口臭(15.6%)」「タバコの臭い(14.9%)」が続いた。
我慢する理由「傷つけたくない」が最多
また本調査では、不快な臭いを感じても「我慢する」と回答した人が65.3%にのぼった。
我慢をする理由としては「相手を傷つけたくない(50.5%)」が最も多く「言い方が分からない(37.5%)」「関係性が悪くなるのが怖い(34.4%)」といった回答が挙がっている。
まとめ
スメルハラスメントは個人間の問題として扱われがちだが、職場環境や組織運営に関わるテーマでもある。企業には、身だしなみやハラスメントに関するガイドラインの整備、相談窓口の周知、管理職向けの対応研修などを通じて、当事者同士だけに負担を委ねない仕組みづくりが求められる。
また、空調設備や喫煙環境の見直し、柔軟な座席配置など物理的な環境改善も有効な対策といえるだろう。
デリケートであるがゆえに表面化しにくく、放置されることで生産性低下や職場の人間関係悪化を招く恐れがある臭いの問題。悩みを抱え込ませない組織づくりを進め、生産性と働きやすさの両立を目指したい。













