「介護休業」子どもの不登校で活用可能「知らなかった」親8割、人事7割 サイボウズ調査
サイボウズ株式会社は、企業で正社員として働く子育て中の親1000人と人事担当者500人を対象に「介護休業」に関する調査を実施した。調査では、介護休業が条件に該当すれば子どもの不登校・行き渋りへの対応にも活用できる場合があることについて、親の80.3%、人事担当者の70.4%が正確に理解していないことが分かった。一方、勤務先から活用方法を案内されていれば、親の71.6%が「活用したい」と回答した。
調査概要
調査対象:企業で正社員として働く子育て中の親 計1000人
(【内訳】男性500人/女性500人)
うち、過去または現在、不登校や行き渋りのある小中学生の保護者男女は、500人
*割付条件:地域・年齢・男女・小学生・中学生別・在籍する企業規模(従業員数)で割付
人事担当者 計500人
*割付条件:従業員数 ・業種・人事経験年数で割付
調査期間:2026年6月2日〜6月9日
調査方法:パネルを活用したインターネット調査
出典元:子どもの不登校に「介護休業」条件に適合で活用可能――知らない親8割、人事も7割に届かず 案内があれば親の71%が「使いたい」(ソーシャルデザインラボ/サイボウズ株式会社)
親の80.3%が「不登校対応への活用」を正確に知らず
本調査では働く親1000人に、介護休業について質問。内容まで知っている人は34.5%にとどまった。「在宅勤務・テレワーク(54.1%)」「フレックスタイム(50.8%)」「時短勤務(48.8%)」と比べても低い水準である。
また、介護休業が不登校・行き渋りへの対応にも活用できる場合があることについて「知らなかった(63.3%)」が最多に。「聞いたことはあるが詳しくは知らなかった(17.0%)」と、合わせて80.3%が正確に理解していなかったことが判明した。不登校・行き渋りを経験した親500人のうち、実際に介護休業を活用した人は3.0%だった。
ただし、介護休業は「常時介護を必要とする状態」などの基準に該当する場合に限られる。そのため、今回の結果から「制度が利用されていない」と判断することはできない。
案内があれば71.6%が「活用したい」 人事も70.4%が正確に認知せず
さらに、勤務先から介護休業の活用方法について、案内されていた場合の活用意向について質問。「ぜひ活用したい(18.6%)」「状況によっては活用したい(53.0%)」と、合わせて71.6%が活用意向を示した。
また、企業に求める対応では「使える制度(介護休業を含む)の積極的な周知(53.6%)」が最多となっている。一方、人事担当者500人では、不登校対応への活用について「知らなかった(34.2%)」「聞いたことはあるが詳しくは知らなかった(36.2%)」と、合わせて70.4%が正確に理解していないことがわかった。
さらに、家庭事情で利用できる制度があっても「現場では使いにくい雰囲気がある」と感じる人事担当者は58.6%と、半数を超えている。
「相談を待つ」だけでは制度が届かない可能性
また、家庭事情で利用できる制度・休暇について「積極的に周知している」人事担当者は19.4%にとどまった。「申請があれば案内(27.4%)」「入社時・制度説明時に案内(28.8%)」といった回答が上位を占めた。
周知していない理由としては「個別に相談があった際に案内すれば十分(30.0%)」が最多だった。今回の調査結果からは、制度を必要とする親自身が制度を知らないことに加え、人事側にも十分に認知されていないという課題がうかがえる。
まとめ
介護休業が条件に該当すれば子どもの不登校・行き渋りへの対応にも活用できる場合があることを、親の80.3%、人事担当者の70.4%が正確に認識していないことが明らかになった。一方で、勤務先から案内があれば、親の71.6%が活用したいと回答している。
介護休業は誰でも不登校対応に利用できる制度ではなく、国の定める基準への該当が必要だ。しかし、制度を知らないことで選択肢から外れてしまう可能性もある。
利用条件を正しく確認した上で制度を事前に周知し、家庭事情を相談しやすい環境を整え、従業員の仕事と子育ての両立を支えたい。











