AIガバナンス、重要性の「認識」と「実装」にギャップ ゾーホージャパン調査
ゾーホージャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:マニカンダン・タンガラジ)は「企業のAIガバナンスと“信頼できるAI”の実装に関する実態調査 2026」を実施した。
調査概要
調査名:企業のAIガバナンスと「信頼できるAI」の実装に関する実態調査 2026
調査期間:2026年7月下旬
調査方法:インターネット調査
調査対象:勤務先で生成AI・クラウドサービスの選定、導入、管理、セキュリティのいずれかに関与し、かつ勤務先でAIを利用している、従業員30名以上の企業に勤務する社員
有効回答数:515名
調査主体:ゾーホージャパン株式会社
出典元:ゾーホージャパン株式会社
データ保管先を重視するも国・地域まで管理できる企業は限定的
AI・クラウドサービスの選定において「データの保管先を把握・管理できること」を「非常に重要」または「重要」と回答した人は79.2%だった。
この回答者408名に、自社データの保管状況を質問。「保存先の国・地域まで把握し、必要に応じて指定できる」は12.5%にとどまった。「保存先の国・地域は把握しているが、指定はできない」は36.8%だった。
データの保管先の管理を重要と捉える回答者は多いものの、国・地域まで把握し、必要に応じて指定できる状況にある割合は限られているようだ。
AI利用の可視化にも課題、シャドーAIの把握は1割未満
同社によると、AIの利用状況についても、企業側で十分に把握できていない実態が示された。
従業員が会社の承認・管理外で利用する「シャドーAI」について「利用サービス・利用者・用途まで把握している」と回答した割合は9.5%だった。また、AIの利用履歴や操作内容を「全社的に確認できる」とした回答も8.9%にとどまり「必要だが、確認できていない」は39.0%となっている。
さらに、AIを活用・管理するうえでの問題・懸念事項では「AIの利用ルールや社内ガイドラインが十分に整備されていない」が39.8%で最多だった。
AI選定ではセキュリティ・法規制対応を重視
今後、生成AI・クラウドサービスを選定する際に重視すべき項目を最大3つまでたずねた項目では「セキュリティ認証・法規制対応(38.6%)」が最も高い割合に。
次いで「アクセス権限管理・監査ログ(25.2%)」「機能・性能(23.9%)」「データがAI学習に利用されないこと(22.9%)」「既存業務システムとの連携(22.7%)」が続いている。
また、AIガバナンス上の課題として挙げられる「ソブリンAI」については「検討テーマとして認識している(39.0%)」が最多に。「すでに方針や取り組みに反映している(9.9%)」「初めて聞いた(27.6%)」という結果だった。
まとめ
AIガバナンスでは「何を重視すべきか」という認識に比べ、実際に管理・把握する仕組みの整備が追いついていないようだ。
データ保管先の管理を重要とする回答は79.2%に上る一方、国・地域まで把握・指定できるのは12.5%。シャドーAIの利用サービス・利用者・用途を把握できるのも9.5%にとどまる。さらに、利用ルールや社内ガイドラインの未整備を課題とする回答も39.8%あった。
企業としてはAIの利用に際して、サービスの選定はもちろんデータの取り扱い、アクセス権限、利用履歴まで、社内でどこまで把握・管理できるのかを具体的に確認したい。その上で、ガバナンスの実装状況を見直したい。








