「電子契約サービスの導入に関する調査」50名以下の中小企業の約8割が「導入していない」

株式会社マネーフォワードは、2022年6月、従業員数が50名以下の企業経営者・役員の方を対象に、「電子契約サービスの導入に関する調査」を実施した。
50名以下の企業の大半は電子契約サービスを導入していない

従業員数が50名以下の企業経営者・役員を対象にした調査で、「電子契約サービスを導入していますか?」という質問に対して、「導入している」と答えた方は19.7%、「導入していない」と答えた方は80.3%であった。50名以下の中小企業の大半は電子契約サービスの導入をしていないことがわかった。
電子契約サービスを導入する理由

電子契約サービスの導入理由は「取引先から電子契約での締結を求められることが多くなってきたから」が31.6%と最も多く、次点で「印紙代、郵送費などコストを削減したかったから」が23.3%、次いで「専門家(弁護士など)や知人におすすめされたから」が22.8%という結果になった。業務上必要であったり、コスト削減に繋がったりと、明確な目的を持って導入している企業が多いようだ。
約6割は複数サービスを比較・検討のうえ導入を決めている

導入時に複数サービスを検討・比較したかについて、「複数サービスを試した上で詳細まで比較した」が16.1%、「複数サービスを試してはいないが、詳細は比較した」が26.6%、「機能の概要までは比較した」が19.1%と、6割程度の経営者・役員が比較・検討のうえ導入を決めていたことがわかった。対して、「全く比較しなかった」と答えた経営者・役員は26.6%に留まった。
電子契約サービスを選んだ決め手

「現在使用している電子契約サービスを選んだ理由」については、1位が「契約書の作成から管理まで行えるから」34.7%、2位が「紙の契約書にも対応できるから」24.4%、3位が「導入が簡単そうだったから」23.7%という結果になった。契約書の送付だけでなく、作成や管理も電子契約サービス上で行いたいニーズが強いようだ。
「契約書の作成に手間がかかる」ことを課題に感じている企業が多い

電子契約サービスを導入している・していないにかかわらず「契約業務で解決したい課題」を調査したところ、24.3%の経営者・役員が「契約書の作成に手間がかかる」ことに課題を感じていると回答した。他にも「契約書印刷・押印・送付に手間がかかる」が21%、「契約書の管理が煩雑」が18.7%という結果になった。
調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査委託先:株式会社ジャストシステム
調査対象ユーザー:50名以下の中小企業経営者・役員
有効回答数数:3,203名
調査実施期間:2022年6月
引用元:電子契約サービスの導入に関する調査(2022年時点)
まとめ
取引先から求められて電子契約サービスを導入している企業が多いようだ。今後導入を検討しているのであれば、複数サービスを比較・検討し、自社に合うサービスを選定するのがいいだろう。