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新卒採用は2年連続の大幅回復 リクルートワークス「採用見通し調査」で判明

2022.12.22

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、民間企業における、2024年卒の新卒者を対象とした採用見通しに関する調査を行ったことを発表した。

2024年卒者の新卒採用見通し(大学生・大学院生)

前年と比較して、新卒採用数が「増える」企業の割合が15.5%であり、「減る」は3.6%であった。「増える-減る」のポイントは+11.9%ポイントとなり、2023年卒の+7.0%ポイントからさらにプラスの幅が増加した。

業種別に見ると、全ての業種において「増える」が「減る」を上回った。特に「増える-減る」のポイントが大きい業種は、情報通信業が+19.3%ポイントで最多となった。

新卒採用見通しの前年比較の推移 (大学生・大学院生)

「増える-減る」のポイントは+11.9%ポイント。コロナ禍による景況感の悪化のためマイナスとなったが、2023年卒はコロナ禍による採用意欲の停滞からの反動で、一転してプラスとなった。2024年卒はさらに採用意欲が回復し、「増える-減る」のポイントは比較可能な2011年卒以来、最大となった。

また、「増える-減る」のポイントの伸び幅は+4.9%ポイント。これは比較可能な2011年卒以来で、2023年卒の+10.9%ポイントと2012年卒の+5.6%ポイントに次ぐ伸び幅である。

「減る」と回答した企業の割合は3.6%で、比較可能な2011年卒以来最も少なくなった。

初任給の引き上げ(大学生・大学院生)

人材採用戦略として初任給の引き上げを実施または予定しているかを質問したところ、54.9%の企業が初任給の引き上げを実施、もしくは予定している。前年の44.5%から+10.4%ポイントと大きく増加した。

2023年卒採用における充足率(大学生・大学院生)

10月1日時点の2023年卒の新卒採用の充足率(=2022年10月1日時点の内定数÷2022年4月時点の採用予定数)は78.5%と2014年卒以来で最低となった。採用意欲の回復に対して、実際の採用は計画通りに進んでいないことがわかる。

調査概要

調査方法:電話・FAXにて回収
調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業 7,200社
有効回答数:4,341社(回収率60.3%)
調査実施期間:2022年10月4日~11月9日
調査機関:リクルートワークス研究所

調査結果詳細はこちら

まとめ

調査の結果、新卒採用の見通しは2年連続で大幅な回復がみられ、企業規模を問わず積極的な初任給の引き上げも進んでいることがわかった。今後の採用活動の参考にしてみてはいかがだろうか。