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男性が育休を取得しなかった理由は? マイナビ転職の育休に対する男女の意識差と実態調査

2023.05.11

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、小学生未満の子供を持つ正社員800名を対象に行った「育休に対する男女の意識差と実態調査」の調査結果を発表した。本調査では、育休(育児休業)の実態、育休の不安やキャリアへの影響などの男女差が明らかになった。

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■パートナーの育休の取得日数について、女性回答ではパートナーは育休を「利用したことがない」が65.0%。取得した人は「5日以内」が最も多い結果に。男性が育休を取らなかった理由では「収入減少」「人手不足」「前例がない」が女性を上回り、男性育休の取得ハードルの高さを感じさせる。

■育休取得によって予測されるキャリアへの影響は、男性は「影響はなさそう」がトップ。男性育休の事例の少なさや、取得日数が短いことなどが影響しており、子育てが仕事に及ぼす影響は女性のほうが強く感じている。

■パートナーの育休に期待することは、女性は「子供のおむつを替える(40.0%)」「子供をお風呂に入れる(39.3%)」など3割を超える回答が多く、男性より育休に期待している。

■パートナーの育休への満足度を100点満点で表すと、男性は平均83.3点、女性は平均69.8点。「一生の思い出になった」など協力して育児に取り組めた人ほど点数が高くなった。

調査概要

マイナビ転職『育休に対する男女の意識差と実態調査』
調査期間:2023年3月3日~3月5日
調査方法:小学生未満の子供を持つ20代から40代の男女会社員(正社員)・公務員
有効回答数:800名
※グラフの内訳は端数四捨五入の関係で合計数値と合わない場合がある

まとめ

育休周知が義務化されてから約1年。厚生労働省の調査でも男性の育休取得率は確実にあがっている。しかし、まだまだ取得ハードルが高いのも事実だ。「そもそも人手不足」「育児以前に自分の体調不良でも、休みを取りづらい」という意見も多い。今後は、「前例がない」というハードルに加えて、「育休の間、誰が業務をフォローするか」という現場目線の対策が、企業に求められるようになるだろう。また、調査では「育児にかかわらず休みを取りやすい環境であることがワーキングファーザー/マザーとしての働きやすさにつながる」という声も見られた。育児以外にもさまざまなライフイベントが訪れる可能性は、長く勤めることを考えればすべての社員・労働者に不可避である。優秀な人材を逃さないために、あらゆる社員の変化に対応できる職場を作っていくことが、今後ますます重要になるだろう。