500人に聞いた「理想の働き方」は? リバティワークスが調査結果を発表

WEBメディア「リバティワークス」が「労働日数・労働時間」「働く目的」など、理想的な働き方に関するアンケート調査を実施し、集計を発表。1週間で働いている日数は「5日」が57%で最も多かったが、働く日数の理想は「4日」が40.8%で最多となるなど、そのギャップも表れた結果となった。
1日に働く時間は「7~8時間」が38%
アントプロダクション株式会社(代表取締役:河村達也)が運営する、仕事に関する悩みに向き合うWEBメディア「リバティワークス」は、「労働日数・労働時間」「働く目的」「今の職場への不満」など、理想的な働き方に関するアンケート調査を実施。日本在住の就労経験がある男女を対象に500人から回答を得た。
現在の雇用形態についての質問には、44%(220人)の回答者が正社員、次点でパート・アルバイトが多く17%(85人)。休職中・または転職活動中との回答は合計で14.4%(72人)。そのほか自営業(76人)、契約社員(27人)、派遣社員(20人)となっている。
続いて労働時間に関する質問。法定労働時間の原則は1日に8時間、1週間に40時間。実際の労働者は出勤日(自営業であれば営業時間等)にどの程度働いているのだろうか。「休日ではない時、1日に何時間働いていますか?」の質問に対して、法定労働時間のラインとなる8時間近く働いている労働者は、全体の38%(190人)で最多。1日に4~6時間働く層は21.6%(108人)、月20~40時間程度の残業が予想される1日に9~10時間働く層は19.4%(97人)だった。
1週間で働く日数の理想は「4日」が最多
「1週間に何日働いていますか?」の質問には、500人の回答者のうち、57%(285人)が「5日」と回答。週に休みが0~1日の回答者も14%(70人)と、週休3日で働く層の8.2%(41人)を上回る結果に。休日が週に4~5日ある回答者は8%(40人)で、1週間の6~7日が休日(休職中・転職活動中を含む)と回答したのは12.8%(64人)。現在の日本では大多数の人が週休2日、またはそれ以下の週休で働いていることが読み取れる結果となった。
一方、理想とする働き方について質問したところ、最も多かったのは「週4日の労働=週休3日」を希望する声。希望する日数として週休3日を挙げたのが40.8%(204人)だった。続いて週休2日が29.6%(148人)、週休4日が21.2%(106人)だった。週休2~4日以外の回答は合計で8.4%(42人)。この層には「年収の壁」を考慮して労働量をセーブしたい人や、自営業で生計を立てたい人、心身の都合で長時間の就労が難しい人などが含まれるだろう。

職場に「何らかの不満がある」人は半数以上
アンケートでは「職場への不満の有無」も質問し、労働者が職場に求めるさまざまな要素も集計している。「職場(退職済みの人は前の職場)に対して不満がありますか?」という問いに対して、回答者500人のうち「耐え難いほど不満がある」「不満がある」と回答したのは55%(275人)で、「不満はあまりない」「不満は全くない」と回答したのは17.6%(88人)。
さらに職場に何らかの不満を持っている回答者に対して具体的な内容について問うと、特に多かったのは「給料が低い」(249人)、「給料が上がらない」(192人)、「キャリアアップの道筋が見えない」(141人)だった。(複数回答)
「働かなくていいなら働きたくない」人は30%超
「何を目的にして働いていますか?」の質問には、「当面の生活費」が65.2%で最多。次いで「将来に向けた貯金」で19.8%(99人)。職場への不満に関するアンケートと同様、金銭面を重視する回答者が多かった。
また、目的や仕事の内容、賃金を問わず、労働そのものを「好き」と感じている人の割合についても集計。「働くのは好きですか?」の問いに対して、単一の回答として最も多かったのは「働かなくていいなら働きたくない」で33.4%(167人)。程度に差はあれど、働くのが好きではないが嫌でもない中間層が45.4%(227人)で多数派となった。一方、「趣味と同じくらい好きで楽しい」「趣味には劣るがそこそこ好き」と回答した層は合計で21.8%(109人)。仕事が好きで働いている層にとって、「やりがい」「自己実現」はモチベーションの維持につながるが、回答の傾向から見ると、必要に迫られて働く労働者が多数派だと言えそうだ。

転職を考えているのは回答者の過半数
「今の職場から転職したいと思いますか?」という質問に対しては、「はい(転職する意思がある)」または「検討している」という回答が合計51.4%(257人)で、過半数が転職を前向きに検討しているという結果とたった。すでに退職している60人を除いた440人の就労者に限定すると、転職したい労働者の割合は58.4%まで上昇。現在よりも条件が良く、満足できる職場があれば転職したいと考えている層は多いようだ。
また、「理想的な働き方の実現に必要な要素」をたずねると、最も回答が多かったのは「需要が高いスキル」23% (115人)、次いで「自分自身の才能」21.4% (107人)だった。
まとめ
スキルアップや転職を含めて、それぞれの希望や状況にあわせた柔軟な働き方を実現することは社会的にも求められることのひとつ。アンケートで集まった回答は、働く人の理想とリアルを反映したものだと言えるだろう。
調査概要
概要:働き方・仕事に関するアンケート
有効回答数:500人
調査対象:日本在住の就労経験がある男女
調査実施日:2023年7月28日~2023年8月1日
調査方法:インターネットによる任意調査