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希望する働き方は世代間でどう違う?残業や副業への意識が明らかに Thinkings調査

2024.09.20

Thinkings株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田崇)は、就活生100名と社会人300名を対象に「働き方に関する意識調査」を実施。世代間での働き方に対する意識の違いを理解することが、採用活動や日頃のコミュニケーションにおいて重要なポイントとなるとの考えから、各世代の特徴や傾向を分析した。

調査概要

調査対象:就活生と社会人(自営業除く)
回答者数:400名(就活生:100名/社会人:1997~2005年生まれ100名・1981~1996年生まれ:100名・1965~1980年生まれ:100名)
調査期間:2024年6月1日〜6月11日
調査方法:インターネット調査
調査主体:Thinkings株式会社
出典元:就活生・Z世代・Y世代・X世代でどう違う?働き方についてのアンケート(Thinkings株式会社)
※%を表示する際に小数点第1位で四捨五入しているため、%の合計が100%と一致しない場合がある
※本調査においては、【Z世代】1997~2005年生まれ、【Y世代】1981~1996年生まれ、【X世代】1965~1980年生まれと定義

「残業はしない・断る」就活生は他世代よりも少ない

「残業はしない・断る」就活生は他世代よりも少ない

本調査で「残業に関する考え」について尋ねると、就活生は10%が「残業はしない・断る」 と回答し、他の世代(Z世代:22%/Y世代:24%/X世代:16%)より少ない結果となったことが報告された。

また、X世代の前半は長時間労働が一般的な時代を過ごしたと言われている一方で「残業はしない・断る」と回答したX世代の割合は16%にとどまったという。最も多く「残業はしない・断る」と回答したのはY世代の24%であった。

「副業」前向きなのは若い世代

「副業」前向きなのは若い世代

「副業に関する考え」を問うと、 Z世代と就活生では「積極的に行いたい」「負担が大きすぎない範囲で行いたい」が合わせて半数を超えている。また、副業を「積極的に行いたい」 と回答したZ世代は29%で、最も多い。

一方で、就活生を除く各世代の約1/4が副業に「興味はない」と回答しており、同社は本業のみで金銭的にも成長環境的にも満足している人が一定数いるとの考察を示している。

就活生の65%が「転職したい」。Y・X世代は安定志向か

就活生の65%が「転職したい」。Y・X世代は安定志向か

本調査では「転職」に関する考えも尋ねている。その結果「キャリアアップ・年収アップのためには積極的に転職したい」「魅力的なオファーがあれば転職したい」と回答した人の割合は、就活生が最も高く65%となったという。

また、X世代とY世代では半数以上が「特に考えていない」「定年まで同じ会社で働きたい」と回答しており、同社は生活の安定やすでに築いてきたキャリア、転職市場における求人数が影響しているとみている。

「転勤」には全世代の半数以上が消極的

「転勤」には全世代の半数以上が消極的

さらに「転勤に関する考え」について尋ねる項目では、「キャリアアップのためなら積極的に受け入れる」と回答した人の割合は若い世代ほど高く、就活生では47%となったことが報告された。

一方で「辞令であれば仕方なく受け入れる」「転職を考えるきっかけになる」と回答した層は全世代で半数を超えている。特に、家庭の事情や生活の安定を重視する傾向にあるというX世代とY世代では「積極的に受け入れる」との回答は約2割にとどまっており、8割近くが消極的な意見を示している。

「生成AI活用」就活生の73%が「利用したい」

「生成AI活用」就活生の73%が「利用したい」

「仕事における生成AIツールの利用」についても質問。「利用したい」と考えている人の割合は就活生・Z世代ほど高く、就活生では73%となったという。

一方で、X世代とY世代では「利用に抵抗がある」「必要があれば利用も厭わない」と考える人の割合が高く、同社はAIツールの利便性を理解しつつも、現在の業務プロセスや経験に基づいたアプローチを取る傾向が高いと推察している。

同社は採用活動においてAIツールの活用事例を発信することが、AI活用に積極的な就活生に対する有効なアプローチとなる可能性があるとまとめた。

まとめ

それぞれが重要視する「働き方」を理解、尊重することは、採用活動や社内のコミュニケーションを円滑に進める上でも大きなポイントとなる。世代によって異なる傾向があり、一人ひとりが多様な価値観を持つことを、企業側も改めて認識しておく必要がありそうだ。