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2025年にもう一度就職するなら「挑戦」より「安定」 Job総研調査

2025.02.04

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、632人の社会人男女を対象に「2025年 理想の就活実態調査」を実施。現社会人が2025年に変化を希望するものや、もう一度新卒として就活する際に優先することとのギャップ、またもう一度就活するとしたら今の会社を選ぶかなどを年代別で調査した。

調査概要

調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:2025年1月3日〜1月8日
有効回答人数:632人
調査方法:インターネット調査
出典元:『2025年 理想の就活実態調査』を実施しました(Job総研)

2025年「ベースアップ」を望む人が6割超

2025年「ベースアップ」を望む人が6割超

本調査ではまずはじめに回答者全体の632人に、2025年に強く変化希望するものを尋ねており「ベースアップ(66.3%)」との回答が最も多くなったことが報告された。次いで「ボーナスアップ(40.5%)」「希望の職場・環境になること(25.6%)」が挙げられたという。また、もう一度就活する際に重視することとしては「基本給(68.7%)」「仕事内容(58.5%)」「ワークライフバランス(47.6%)」が上位に並んでいる。

続いて、2025年は「賃金アップ」か「スキルアップ」どちらを優先したいかを尋ねる項目では「賃金アップ派(71.7%)」が7割を超えたという。内訳としては「断然賃金アップ(24.8%)」「賃金アップ(20.6%)」「どちらかといえば賃金アップ(26.3%)」であったことが報告された。一方、もう一度就活をするなら「賃金」か「スキルアップ」どちらを優先するかを尋ねる項目では「賃金派(52.6%)」は約半数だったという。

本調査ではさらに「賃金派」と回答した332人に、スキルよりも賃金を優先する理由に物価高は関係するか質問。その結果「関係する派(82.5%)」が8割を超え、大半を占めたという。

「安定」か「挑戦」なら「安定」

「安定」か「挑戦」なら「安定」

次に、もう一度就活する際「安定」か「挑戦」どちらを優先するか尋ねる項目では「安定派(56.5%)」が過半数を占めたことが判明。年代別では「20代:61.7%」「50代:57.4%」「30代:55.8%」「40代:44.6%」との結果になっている。

また、もう一度就活する際「仕事」か「プライベート」どちらを優先するか尋ねる項目では「プライベート派(54.0%)」が過半数を占めたという。年代別では「20代:57.7%」「50代:53.4%」「30代:51.8%」「40代:48.7%」との結果が報告された。

さらに本調査では、もう一度就活をする場合、今勤めている会社を選ぶかを尋ねる項目では「選ばない派:55.2%」が過半数を占めたことが明らかに。この項目については年代別では「40代:63.0%」「50代:62.4%」「30代:59.3%」「20代:46.8%」と、若年層の方が比較的低い割合を示したという。

まとめ

物価高の影響もあり、今はスキルアップよりも賃金アップを優先したいと考える人が多いようだ。特に基本給の増加を求める声が多く、離職防止や人材獲得における「給与」の重要性はより高くなっていると考えられる。

しかし厳しい経営環境が続く中、中小企業では賃上げの原資確保に苦戦している企業も少なくないだろう。独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営するポータルサイトJ-Net21では、賃金引き上げに活用できる支援制度を多数紹介している。今後の取り組みにおける活用を検討してみてはいかがだろうか。

参考:賃金引上げに活用できる国の支援制度について教えてください。(独立行政法人中小企業基盤整備機構)