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今、話題の働き方「テレワーク」特集Vol.10 テレワークプランのあるホテルまとめ

2020.10.26

 多様な働き方が浸透しテレワークが普及しつつある昨今、注目されているのがホテルでのテレワークだ。各ホテルは日帰りの「テレワークプラン」などを提供し、さまざまな付加価値をつけてサービスを展開している。従業員個々の事情に鑑みて、ホテルをサテライトオフィスとして利用してもらいたいという企業もあるのではないだろうか。

 今回はホテルでテレワークをするメリットとデメリット、テレワークプランがあるホテルを紹介する。自宅以外で業務を行う選択肢の1つとして、参考にしてほしい。

目次

●ホテルでテレワークをするメリット
●ホテルでテレワークをするデメリット
●テレワークプランがあるおすすめホテル一覧
●まとめ

ホテルでテレワークをするメリット

 ホテルのテレワークプランを利用すると、どのような利点があるのだろうか。ここでは、ホテルでテレワークを行うメリットを紹介する。

作業環境が整っている
 ホテルには、以下のようにテレワークに必要な環境が整っているため、ノートパソコンやタブレットだけ持参すれば、すぐに業務を行うことが可能だ。自宅のインターネット環境が整っていない場合や、仕事のスペースを確保したい場合に活用すると良いだろう。

・机・椅子
・Wi-Fi
・LANケーブル
・大型モニター
・HDMI

業務に集中できる
 ホテルでテレワークを行う最大のメリットは、業務のみに集中できることにある。自宅に幼い子どもがいて集中しにくい、静かな環境でWebミーティングを行いたい、自宅にいると家事や趣味のことが気になってしまうなどの場合にも、周囲を気にせずに作業を進められるため作業の効率化が期待できる。

セキュリティが確保される
 ホテルのテレワークは基本的に個室で行うため、セキュリティを確保しやすいというメリットもある。周囲の目やセキュリティ面を気にすることなく机に資料を広げたりWebミーティングを行ったりすることが可能なため、効率良く業務を遂行することができるだろう。

ワーケーションとしても利用できる
 各ホテルで提供されているテレワークプランは宿泊を伴わないデイユースプランが一般的だが、宿泊付きのテレワークプランや通常の宿泊プランを選択し、ワーケーションとして利用することもできる。ワーケーションは、通常のオフィスとは異なる場所で働きながら休暇取得を行う仕組みだ。リゾート地や温泉地などで業務を行うことでリフレッシュ・リラックス効果が期待されている。新たな働き方の実現や、従業員の福利厚生などといった面での効果も期待できるだろう。

ホテルでテレワークをするデメリット

 ホテルでのテレワークを検討する場合、デメリットついても理解しておく必要がある。ここでは、ホテルでテレワークをするデメリットについて見ていこう。

コストがかかる
 各ホテルが提供しているテレワークプランは通常の宿泊プランに比べ料金が低く設定される傾向にあるが、短期的・長期的にコストがかかる点が懸念されている。また、政府主導のGO TOトラベルキャンペーンの対象外となっているプランもあるため、予約の際は注意が必要だ。

予約がとれない場合がある
 ホテルのテレワークプランは通常の宿泊プランと同様に予約が必要になるため、突発的な予約や長期的な予約が行えない可能性がある。Webミーティングのスケジュールを元に早めに予約をとる、複数のホテルを候補に挙げておくなど、あらかじめ対策をとっておくと良いだろう。

テレワークプランがあるおすすめホテル一覧 ※2020年9月24日時点

 テレワークプランがあるホテルでは、さまざまなサービスを提供している。ここでは、各ホテルのテレワークプランの特徴や料金を紹介する。

アパホテル
 アパホテルでは、テレワーク支援として「日帰りプラン」と「5日連続プラン」の2つのプランを提供している。それぞれのプランでWi-Fi、有線LAN、お茶セット、大型液晶テレビが完備されている。

「テレワーク応援日帰りプラン」は8時~19時の最大11時間の利用が可能だ。「5日連続プラン」はチェックイン当日の8時~チェックアウト日の20時まで4拍5日限定で利用するプランで、食事はつかず、客室清掃は滞在中1回行われる。料金はホテルによって異なるが、それぞれのプランで3,000円~4,000円程度だ。

プリンスホテルズ
 プリンスホテルズでは、各ホテルでさまざまなテレワーク向けプランを提供している。例として、サンシャインシティプリンスホテルでは、8時~23時の間で好きな時間を選び最大5時間滞在できるプラン(2,270円~)と、8時~18時の最大10時間滞在できるプラン(3,030円~)がある。それぞれWi-FiやLANケーブルを無料で利用することができ、期間限定で駐車場も無料となっている。

 その他のホテルでも、ヨガマットやバランスボールなどのトレーニンググッズで室内で運動ができるプラン(35,000円)や、温泉地でワーケーションを行えるプラン(10,500円~)など多種多様なプランが存在する。

東急ステイ
 「住まいにホテルの機能をプラスする」をコンセプトとする東急ステイの各ホテルでは、無料Wi-Fiの他、洗濯乾燥機やミニキッチンなどを備えた客室でテレワークが行える「日帰り/デイユースプラン」を提供している。

 例として、東京ステイ高輪の「プライベートテレワーク・ベッド無し広々お部屋プラン」(3,800円)では、ベッドの代わりにワイドデスクや身体に負担の少ないチェアー、ミニテーブル、2名掛けソファなどが設置され、9時~19時まで最大10時間利用することが可能だ。

ダイヤモンドホテル
 ダイヤモンドホテルでは、テレワークを応援するためのさまざまな宿泊プランを提供している。15時チェックイン~翌10時チェックアウトの最大19時間滞在できるプラン(5,800円~)と12時チェックイン~翌12時チェックアウトの最大24時間滞在できるプラン(6,300円~)とがあり、それぞれ朝食の有無を選択することができる。Wi-Fiや有線LANを無料で利用することが可能だ。

「.andwork」
 「.andwork」は全国7拠点のホテルに併設されたワークプレイスだ。基本的な設備である電源やWi-Fiなどの他、ホテルのベッドやフリードリンクを利用することができる。「1時間単位」「1日単位」など4つのプランがあり、それぞれの拠点によって利用料金が異なる。

 例として、.andwork shibuyaでは1時間プラン800円、1日プラン2,500円、1カ月ベーシックプラン20,000円となっており、それぞれ8時~24時の利用が可能だ。

参考:ホテル×オフィス ホテル一体型ワークプレイス「.andwork」がオープン

HUKURACIA
 ホテルフクラシアは、研修特化型ホテルとして会議室をサテライトオフィスとして利用できる「サテライトオフィスプラン」や客室を個々のワークスペースとして使用する「テレワーク応援プラン」を提供している。

 「テレワーク応援プラン」(3,000円)は6時~23時の間で到着時間から最大10時間の滞在が可能だ。無料Wi-FiやLANケーブルを全客室に設置している他、HDMIや携帯充電器の貸し出し、コピーや印刷、机や椅子の追加などにも対応している。

参考:「ホテル」×「オフィス」で働き方改革

その他
 テレワークプランのあるホテルを検索するには、旅行会社を利用する、宿泊施設に直接問い合わせる、自治体のWebサイトを参照するなどの方法がある。

 例として、東京都では都内のテレワークが可能な宿泊施設をエリアごとに検索することができるWebサイト「HOTEL WORK TOKYO」を公開している。全日本シティホテル連盟と連携して宿泊施設と企業をマッチングすることで、テレワークの促進を図るものだ。このようなサービスも利用しながら、テレワークを行えるホテルを探すと良いだろう。

参考:「HOTEL WORK TOKYO」

まとめ

 ホテルでテレワークを行うメリットとデメリット、各ホテルのテレワークプランについて紹介した。職種や仕事内容、利用したいエリアなどに合致したホテルがあるか、プランの価格やサービスはどのようなものかをチェックしながら、活用を検討してみてはいかがだろうか。

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