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【独自調査】DXと電子化・クラウド化・RPAが混同されている?

2021.11.17

スキルアップAI株式会社(以下スキルアップAI、本社:東京都千代田区、代表取締役:田原 眞一)は、DXに関するアンケート調査を実施した。

概要

アンケート調査は2021年8月にオンラインで実施し、スキルアップAIの講座やイベントの参加者コミュニティ、一般社団法人日本ディープラーニング協会や日本マイクロソフト株式会社のコミュニティ、SNSなどで広く呼びかけ、有効回答数は131件となった。アンケートではDXがどのようにイメージされているかを調べるために、「DXと聞いて思い浮かべること」を3つ自由記述で回答を求めた。

なお、分析にはテキスト型(文章型)データを統計的に分析するためのツールであるKH Coder※を活用した。
※立命館大学の樋口耕一教授が開発したフリーソフトウェア

DXのイメージは「業務」と「デジタル」が中心

DXのイメージは「業務」と「デジタル」が中心

図1は抽出された語の媒介中心性を表している。媒介中心性とは、共起ネットワーク(文章中の単語同士の関連度をネットワーク状に図示したもの)内の各ノードの重要度を評価する指標の1つ。ノード同士を繋ぐ最短経路上に位置するノードを高く評価する指標で、図1では、中心性が高い順に青→緑→黄色で示している。

図1では「業務」と「デジタル」の中心性が高くなっており、ビジネス文脈の話題であること、デジタルと結びついていることがわかる。次いで「AI」が高くなっていることから、DXとAIの結びつきも良く理解されていることがわかる結果となった。

単なる電子化、クラウド化、RPAと混同している層も一定数

単なる電子化、クラウド化、RPAと混同している層も一定数

図2はノード同士のリンクの強さが強い集合ごとに色分けをして示している。赤色はデジタルによる業務の改善や改革に関するグループ、緑色はビジネスにおけるイノベーションや変革に関するグループ、紫色はデータとAIの活用に関するグループと捉えることができる。一方、黄色は電子化やクラウド化、RPAによる自動化などに関するグループと捉えることができる。従来の電子化やクラウド化、RPAといった文脈とDXの文脈が混同されている側面もあると言えそうだ。

まとめ

アンケートの結果から、DXの中心イメージは「デジタル」と「業務」であり、そこに「AI」の活用も結び付けられていることがわかった。一方、DXと電子化・クラウド化・RPAが混同されている可能性が推察され、DXとは何かについて理解を浸透させていくことが大切であると考えられる。

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