「ビジネスパーソン1000人調査」【ビジネスマナー編】
一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、2013年より全国のビジネスパーソン1000人に対し、職場や仕事に対する考えについて意識調査を行っている。この調査は、働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズである。今回は、価値観が多様化し、コロナ禍のなかで働き方も変化するなか、「ビジネスマナー」の意識について調査した。
調査結果サマリー
1. ビジネスマナーを必要だと思う人が8割超。ただし、20代男性では65.5%と低め。
2. 5割の人がビジネスマナーで不快な思いをしたことがある。
3. マナーとして気になる行動は、「会議や打ち合わせ中に携帯・スマートフォンをいじる」が1位。相手が社外の場合では73.1%、社内の場合では68.6%、が「気になる」と回答
4. リモートワークの影響か?それほど重要視する必要がないと思うマナーは、1位「名刺交換」、2位「会議室・応接室での上座下座」、3位「服装と身だしなみ」となった。
5. 3割の人がビジネスマナーについて学んだ機会がないと回答。「研修機会があったほうがよい」との回答が、76.1%に達する。
調査概要
調査名称:「ビジネスパーソン1000人調査 」【ビジネスマナー編】
調査期間:2021年12月14日~2021年12月16日
調査対象:全国の20歳~69歳までの正規の就業者(企業や団体で働く正社員、役員、経営者。ただし、契約・嘱託社員、派遣社員、パート・アルバイト、医師・弁護士などの専門職業、自由業を除く)
調査方法:「モニターリサーチ・システム」を活用したインターネット調査
回答数:1,000人
性別:男性684人、女性316人
年代:20代156人、30代258人、40代274人、50代212人、60代100人
勤務先従業員数:5,000人以上148人、1,000~5,000人未満139人、300~1,000人未満152人、100~300人未満164人、100人未満397人
まとめ
調査結果から、相手から信頼感を得たり、円滑なコミュニケーションを行ったりするうえで、やはり、ビジネスマナーが大切であるということがわかる。一方で、ビジネスマナーにおいて、不快な思いを経験している人も多いようだ。7割以上が「研修機会があったほうがよい」と回答しており、ビジネスマナーに関して学ぶ機会を設けることが求められていることがわかった。