若手社会人の82%、リスキリングにかけられる費用は5万円未満
ONGAESHIプロジェクトチームは、個人のリスキリング予備軍にあたる「デジタルのスキルアップに必要性を感じているが、現在は取り組んでいない(中断含む)」20~30代社会人に対して、リスキリングに関する調査を実施した。
(2022年12月19日~21日、n=360)
調査サマリー
■82%が「デジタル関連のリスキリングに実際にかけられる費用は5万円未満」と回答。更に、お金を理由にリスキリングをあきらめた人は、年収400万円未満の人は51%、年収400万円以上の人は36%となった。
■「市場価値を高めるために学習したいことがある」と回答した人は8割以上の一方、「学習する自信がある」と回答した人は約半数となった。
■リスキリングを中断した理由の1位は「一人で勉強し続けるのがつらかったから」、2位は「成長を実感できなかったから」、3位は「お金が足りなくなったから」。
調査概要
①リスキリングの実施状況に関する調査(予備調査)
調査対象:20~30代社会人 1,854名
調査対象エリア:全国
調査時期:2022年12月16日~19日
調査方法:インターネット調査
②リスキリング予備軍の実態調査(本調査)
調査対象:20~30代の社会人のうち、デジタルのリスキリングに必要性を感じているが、現在は取り組んでいない人 360名
リスキリング中断者:194名
再度取り組みたい、リスキリング中断者:85名
取り組みが止まったままの、リスキリング中断者:109名
リスキリングの必要性を感じている未経験者:166名
調査対象エリア:全国
調査時期:2022年12月19日~21日
調査方法:インターネット調査
備考:構成比は小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査背景
大手企業ではリスキリングの導入が進む中、中小企業などの育成費用などにリソースを割くことが難しい企業に勤める従業員は、リスキリングの機会を得ることが難しいのが現状だ。生成系AIを代表とする、テクノロジーの急速な発展によりデジタル関連スキルを身につけることが求められている。リスキリング予備軍にあたる「リスキリング中断者」「リスキリングの必要性を感じている未経験者」に対し、個人のリスキリングの課題や実態を明らかにすべく、調査を実施した。
まとめ
学習したいことがある人が8割以上の一方で、年収が低いほどお金を理由にリスキリングをあきらめていた。金銭面でのサポートと学習環境の整備ができれば、意欲的に学ぼうとする若手社員は多いのではないだろうか。