37%が「残業が常態化している」デスクワーカーのウェルビーイングと満足度の強化に最適な時間の使い方とは
Salesforce CompanyのSlackは、日本も含む世界中のデスクワーカーを対象とした未来の働き方に関する最新の調査「Slack Workforce Index」を発表。生産性を最大化すると同時に、デスクワーカーのウェルビーイングと満足度を強化するために、仕事時間の最適な時間の使い方を明らかにした。なお本調査は、米国、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、英国を含む10333人のデスクワーカーを対象に、2023年8月24日から9月15日にかけて実施。Qualtricsにより実施されたもので、SlackまたはSalesforceの従業員や顧客を対象としたものではない。
37%が「残業が常態化している」と回答
調査によればデスクワーカーの37%が「残業が常態化している」とし、そのうち50%以上がプレッシャーを感じて残業していることが明らかになった。さらに、プレッシャーを感じて残業をしている従業員の生産性は日本では40%低下しており、グローバルの水準(20%)の約2倍の結果となっている。
また、本調査ではこのようなデスクワーカーの特徴として以下の傾向が見られたことも明らかにしている。
■ 仕事関連のストレスが2.1倍多い
■ 職場環境全般に対する満足度が1.7倍低下
■ 燃え尽き症候群になる可能性が2倍高い
63%が仕事中に「休憩はほとんど、あるいはまったく取らない」
日本におけるデータでは、デスクワーカーの63%が仕事中に「休憩はほとんど、あるいはまったく取らない」ことが明らかとなり、調査対象国中で最も高い結果となった。
休憩を取っている人は、取らない人に比べて、ワークライフバランスのスコアが62%、ストレスや不安に対処する力が43%、全体的な満足度が43%、生産性のスコアが13%高くなっている。
27%が「会議に時間を使いすぎている」
本調査では「午後のスランプ」が実際に発生していることも明らかになった。デスクワーカーの4人に3人が15時〜18時に仕事をしているにもかかわらず、この時間帯に生産性が高まると考える回答者は4人に1人にとどまっている。
また、4人に1人以上(27%)が「会議に時間を使いすぎている」と答え、同程度の割合(
25%)が「メール対応に時間を費やしすぎている」と述べた。また、5人に1人(20%)が「同僚と交流する時間が十分でない」と回答している。
AIツールの導入に関心は高まるも効果はこれから
調査の結果「AIツールを仕事に使ったことがある」デスクワーカーは5人に1人に過ぎないことがわかった。
そうした中、日本において全ての経営幹部が「AIツールを取り入れることに一定の緊急性を感じている」と回答した一方、現時点で「AI ツールは、まだ仕事の生産性向上につながっていない」と感じているデスクワーカーの割合は91%と、調査対象国6カ国のうち最下位の結果となっている。
まとめ
調査の結果、デスクワーカーの37%において「残業が常態化」しており、日本ではプレッシャーを感じながらの残業で生産性が40%低下しているという。逆に、仕事中に休憩する従業員は生産性のスコアが高いという結果も。残業を減らし、休憩を取れる労働環境を整備するためには、業務の効率化をより推進していく必要があるのではないだろうか。オフィスのミカタではバックオフィス業務の効率化についてまとめている。参考にしていただきたい。
関連記事:バックオフィス業務とは?メリットや効率化に役立つサービスを紹介 - オフィスのミカタ