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中途採用の選考辞退「面接前」が最多 8割超の企業が「連絡なし辞退」経験 エン・ジャパン調査

2024.08.07

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、運営する人事向け情報サイト「人事のミカタ」で、直近1年以内に中途採用を行った企業を対象に「中途採用の選考辞退」に関する調査を実施。対策をとっている企業の傾向も表れた調査結果を、公表された概要をもとにお伝えする。

調査概要

◆調査方法:インターネットによるアンケート
◆調査対象:「人事のミカタ」を利用する従業員数300名以下の企業
◆有効回答数:293社
◆調査期間:2024年6月11日~7月9日
◆出典元:「中途採用の選考辞退」実態調査 ー人事向け情報サイト『人事のミカタ』アンケートー(エン・ジャパン株式会社)

4割超の企業で選考辞退が増加。最も多いのは「面接前」

4割超の企業で選考辞退が増加。最も多いのは「面接前」

今回の調査結果を見ると、直近1年以内に中途採用を実施した対象企業のうち、85%で選考辞退が発生しており、そのうちの45%で以前と比較して辞退の発生数が増加していた。

また、対象企業に辞退発生のタイミングを複数選択で聞いたところ、「書類選考通過者による『面接前の辞退』(60%)」が最も多いことも明らかに。同社によれば、2018年の同調査(※)より6ポイント増加しているという。さらに「面接前日・当日の”ドタキャン辞退”」が発生した企業のうちで83%が「連絡はなかった(すっぽかし)」と回答。これは2018年の同調査よりも10ポイント増加している。

※「中途採用の選考辞退」実態調査 選考辞退が増えたと感じる企業は50%と、 昨対比3ポイントアップ。 選考辞退防止には、 丁寧でスピーディーな応募者対応がカギ。(エン・ジャパン株式会社)

辞退理由と企業の対策 対策実施率は5割超

辞退理由と企業の対策 対策実施率は5割超

本調査では、応募者の選考辞退理由についても質問。「他社の選考を通過した・内定を取得した」が78%で最も多く、辞退理由を「特に理由は聞いていない(26%)」と回答した企業からは「理由の確認すらできない状況だった」という声も寄せられたという。

多くの企業が選考辞退を経験するなか、その対策としてどのようなことを行っているのだろうか? 今回の調査では「貴社では、選考辞退対策をしていますか?」との質問に、52%の企業が「はい(対策をしている)」と回答。具体的な対策としては「書類選考後、通過者への連絡を早くする(85%)」「面接日程を複数送り、選択できるようにする(76%)」「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る(60%)」が上位にあがった(複数回答)。

まとめ

採用難度が高まるなか、人材確保に向けて選考辞退を防ぐ取り組みも重要になっており、今回の対策を実施している企業の回答からは、スピーディーかつ丁寧な対応を重視する傾向がうかがえる。

辞退が発生するタイミングとしては「面接前」が最も多いという。また、面接前日・当日の辞退も少なくないうえ、その多くが連絡のない「すっぽかし」でのドタキャン辞退だ。応募者側にもさまざまな理由があるだろうが、直前でのキャンセルは人事担当者の負担も大きいものとなるだろう。

売り手市場が続く今、選考辞退の発生数が増加しやすい状況にあることは間違いない。他社への転職活動よりも優先されるためには、募集・選考後の対応はもちろんのこと、選考前において志望度を高める取り組みも重要となってくるだろう。求人内容の見直しも含め、選考辞退への対策について、改めて検討する機会としていただきたい。