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ミドル世代の「異業種転職」ITを中心に希望者が増加傾向 エン・ジャパン調査

2025.07.03

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:越智通勝)は、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタントに「異業種転職」についてアンケートを実施した。

調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『ミドルの転職』を利用するコンサルタント
調査期間:2025年4月30日~5月7日
有効回答数:174名
出典元:ミドル世代の「異業種転職(越境転職)」実態調査 転職先業種はITが最も人気。出身はメーカーが最多。 7割のコンサルが「異業種希望者が増加」と回答。背景は「業界の先行き不安」。 ー『ミドルの転職』コンサルタントアンケートー(エン・ジャパン株式会社)

7割のコンサルが「異業種転職を希望するミドル人材が増加」と回答

7割のコンサルが「異業種転職を希望するミドル人材が増加」と回答

本調査ではまずはじめに「直近1年で、異業種への転職を希望するミドル人材は増えていますか?減っていますか?」と質問。その結果、71%が「増えている(増えている:22%、どちらかと言えば増えている:49%)」と回答したことが明らかになった。

ミドル人材が異業種を希望する理由については「今の業界・会社の先行きが不安(68%)」「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい(40%)」が多いようだ。

異業種に転職したミドル人材の”出身業種”としては「メーカー(68%)」「IT・インターネット(44%)」が上位に並んでいる。一方で”転職先の業種”としては、上位には「IT・インターネット(62%)」「メーカー(51%)」の2業種が並んだ。

異業種出身の人材を採用する企業「職種の専門性」に期待

異業種出身の人材を採用する企業「職種の専門性」に期待

続いて本調査では、異業種出身のミドル人材を採用する企業が、入社者に”期待すること”について質問。その結果「経験職種での専門知識・専門スキル(75%)」「マネジメント力(46%)」との声が多く寄せられたという。

一方で、ミドル人材が異業種転職が実現できないケースについては「年収や待遇が下がることを求職者が受け入れられないため(49%)」「本人の希望と企業が提示する待遇にギャップがあるため(48%)」などが多いようだ。

まとめ

同社は本調査において、 異業種転職を検討する際の注意点として、自身のキャリアを客観的に評価することや、年収ダウンを受け入れること、幅広く応募することといった声が寄せられたことも報告している。

こうした実態を受けて企業側としては、異業種出身のミドル人材に対して、そのスキルを正当に評価することや、明確な採用条件を示すことが必要ではないだろうか。お互いに納得感のある契約とならなければ、仮に入社してもその後のトラブルを招くリスクがあるからだ。

人手不足が大きな課題となる中で、採用対象を広げていくことを検討する企業も少なくないだろう。転職希望者が企業に何を求めているかを把握するとともに、企業として何を求めるのかについても明確にしておくといいだろう。