ビジネスパーソンの時間感覚「短時間」「高効率」傾向 シチズン時計調査
シチズン時計株式会社(本社:東京都西東京市、社長:大治良高)は、6月10日の「時の記念日」を受け、全国のビジネスパーソン400名を対象に「“時間感覚”に関する意識調査」を実施。本調査では「未明」「午前様」「ちょっと一杯」など、人によって捉え方・感じ方が異なる曖昧な“時間語”が、現代の人々にどのような時間感覚で捉えられているか明らかにした。さらに、2026年の最新結果に加え、同社が2006年(20年前)に実施した同様の調査との比較も実施している。ここでは、ビジネスシーンに関する調査結果に注目して紹介する。
調査概要
期間:2026年4月3日~4月6日
方法:インターネットによる調査(インターネット調査会社を通じてサンプリング・集計)
対象:全国のビジネスパーソン(給与所得者)400名
出典元:ビジネスパーソンの“時感”調査―20年前との比較で見えた“時間感覚”の変化―(シチズン時計株式会社)
※文中・表内の百分率(パーセント)の数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある
20年で変化したビジネスシーンの時間感覚
本調査ではビジネスシーンで使用される時間に関する言葉について「下記の言葉や状況は、どのくらいの長さだと感じますか。あなたの感覚に最も近いものを選択肢の中から1つお選びください」と質問。それぞれ、下記のような回答となっている。
【小一時間】
「1時間(47.0%)」と「50分(40.5%)」に回答が集中し、平均は55.8分(2006年:53.5分)となった。この20年で大きな変化はなかった。
【(残業で)ちょっと遅くなる】
「1時間(60.3%)」が最も多く、全体の約8割が「1時間~1時間30分」の範囲に。平均は78.8分と、2006年(94.1分)から約15分短縮。働き方改革やワークライフバランス意識の浸透が影響している可能性がうかがえる。
【(電話で)少々お待ちください】
「30秒(38.3%)」が最多で、平均は32.9秒(2006年:26.6秒)に。自動音声やチャット対応の普及により、一定時間待つことを前提としたコミュニケーションの一般化から、許容感覚が広がったと考えられる。
【折り返し電話】
最多は「10分後(28.3%)」となった一方で「30分後(23.0%)」や「1時間後(12.8%)」も一定数を占めた。平均は20.1分で、2006年(13.8分)から約6分延びている。コミュニケーション手段の多様化による影響と推察される。
【すぐ対応します】
「10分(47.8%)」が最多となり、全体の約8割が「30分以内」を想定。平均は24.1分(2006年:22.5分)であった。
【軽く打ち合わせ】
「15分(32.8%)」「30分(25.3%)」「10分(22.0%)」が上位に並び、平均は18.8分(2006年:22.4分)となっている。年代別では20代が17.6分と最も短く、若い世代ほど簡潔なコミュニケーションを求める傾向があるようだ。
まとめ
ビジネスパーソンの時間感覚が20年前と比べて変化し、仕事においても「短時間・高効率」が求められる傾向が強まっていることがうかがえる。一方で「折り返し電話」や「すぐ対応します」といった曖昧な表現に対する認識には個人差があり、世代間でも時間感覚のズレが存在しているようだ。
こうした認識の違いが業務の行き違いや、ストレスの原因になり得る。社内コミュニケーションのルールやマネジメント研修を通じて、共通認識を醸成することが重要となるだろう。例えば「できるだけ早く」ではなく「30分以内」「本日中」など具体的な期限を示す文化を浸透させることで、業務効率の向上と心理的負担の軽減にもつながる。
働き方の多様化が進む中、時間に対する価値観の変化を踏まえた組織運営に取り組みたい。










