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「新卒入社直後のdoda登録動向」最新版発表

2022.06.15

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:喜多恭子)は、過去11年間のdoda会員登録者数のうち、新社会人※1で入社月の4月に「doda」に登録した数を分析し、「新卒入社直後のdoda登録動向」としてまとめた。※1:新卒ではじめて社会人になった人

新社会人のdoda登録者数は過去最多に

2022年4月に「doda」へ登録した新社会人は、これまでで一番多かった2019年を上回り、本調査を開始した2011年以降、過去最多となった。また、2011年比で約28倍にまで増加している。

解説

入社月である4月のうちに「doda」へ登録した新社会人は、今年過去最多となった。1回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月は、働く環境が一変したことを背景に、登録者は減少したものの、その後右肩上がりの状態が続いている。特に、2018年4月を境に大幅に増加し、以降は2011年比で20倍を超えている。

2018年以降、登録者数が大きく増加している要因の1つに、新社会人の「はたらく価値観」の変化が挙げられる。

2018年から2019年にかけて、働き方改革推進や経済界のリーダーによって「終身雇用の崩壊」が叫ばれたことをきっかけに、働き方やキャリアについて考える人が増加した。こうした世の中の変化を受け、2018年度以降に入社したZ世代と呼ばれる人の「はたらく価値観」は、“1社でキャリアを積み、昇格や昇進を目指す”形から、“転職や副業などを通じ複数社で経験を積み、キャリアアップを目指す”形へと変化した。

特に、2022年度に入社した人の多くは、新型コロナの感染拡大により、社会全体が混乱に陥っている中で就職活動を行っている。先行き不透明な状況の中で、卒業後、そして将来について考える必要があり、不安を抱く人も少なくない。結果、入社をゴールとせず、中長期的な視点でキャリアを見据える人が増加。情報収集のために早い段階から転職サイトに登録する動きが加速し、登録者が今年過去最多になったと考えられる。

最近では、企業や組織に依存せず、自らの「はたらく」を自身で選択しハンドリングする「キャリアオーナーシップ」という考え方が重要になってきている。今後、就職活動時から転職を意識する“転職ネイティブ世代”が台頭することが予想され、4月の新社会人の登録は右肩上がりで増加するだろう。

解説者:doda編集長 喜多 恭子氏

まとめ

新社会人の転職への意向が明らかとなった本調査。今後の人事計画の参考にしてみてはいかがだろうか。