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「2024年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」これからの採用コミュニケーションとは

2023.11.21

企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山﨑淳)は、2023年度卒として就職活動を行った全国の大学4年生、大学院2年生計1117名に対し、「2024年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」を実施した。

就職活動における対面・WEBの経験は「WEBのみ経験あり」の比率が減少

就職活動における対面・WEBの経験は「WEBのみ経験あり」の比率が減少

・2024年卒は2023年卒と比較すると、いずれのフェーズでも「WEBのみ経験あり」の比率が減少。
・2024年卒はインターンシップについて「どちらも経験あり」が52.6%、座談会・社員交流会について「どちらも経験あり」が51.0%と、対面・WEBが混在。

仕事に求めること

仕事に求めること

・「仕事に対する価値観」について特に重要だと思うものは、「安定」が43.3%、「貢献」が34.1%、「成長」が30.8%と、2017年卒以来順位に大きな変化はない。

・内(々)定企業にエントリーするきっかけとなった事柄は「希望する勤務地で働けそうだから」が65.7%、「業界に興味があったから」が64.7%、「製品・サービスに興味があったから」が57.8%。

・内定承諾の最終的な理由は「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が15.1%で最多。次点は「社員や社風が魅力的である」の9.2%だが、選択率は年々低下。

志望度に最も影響が大きい場面は「インターンシップ」が1位

志望度に最も影響が大きい場面は「インターンシップ」が1位

学生の志望度に最も影響が大きい場面としては、「面接」(20.0%)とほぼ同水準で「インターンシップ」(21.1%)が1位に。「会社説明会」は、対面からWEBでの実施の転換点となった2021卒を境に選択率が減少。

就職活動を経ても、自己理解ができていると思う学生は約6割

就職活動を経ても、自己理解ができていると思う学生は約6割

・就職活動を経ても、自己理解に関する項目については「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答している学生は6割程度にとどまる。

・大学1・2年生時に就職活動の一環としてイベント等に参加したことがある学生のうち、51.4%が「自己理解が深まり、自己分析がはかどった」と回答。

・大学入学から回答時までの間に、就職活動の悩みについて周囲に相談をしたり、アドバイスをもらったりしたことがある人は、「自分のいいところ・悪いところ」「どのようなことが得意か」「どのようなことに興味があるか」のいずれについても理解度が高い。また、社会人としての生活や働くことについて、社会人とじっくり話した経験の有無についても同様の傾向がみられる。

採用時のフィードバック

採用時のフィードバック

・就職活動をする中で、企業からあなたの印象や評価を伝えられた(フィードバックを受けた)経験のある学生は61.1%。 71.7%(「良い印象」と「どちらかといえば良い印象」の合計)の学生はフィードバックに良い印象を持っている。

まとめ

就職活動を経ても多くの学生が自己理解ができていないと感じていることが明らかになった。学生自身が何をしたいか、大切にしたいことは何かを理解し、納得感を持って意思決定できる状態を作ることは、内定辞退や早期退職の予防へつながるだろう。

オフィスのミカタでは、若年層社員の早期離職を防止する上で活用したい「人事領域におけるオンボーディング」について、取組やツールを紹介している(※1)。今回は新卒採用に関する調査だったが、これを機に自社の早期離職防止に関する取組を見直す機会にしてはいかがだろうか。

※1 関連記事:新入社員の離職防止や早期戦力化に効果的なオンボーディングのプロセスや効果を解説